黄河小浪底プロジェクト　「母なる川」の悩みを解決した世界クラスのプロジェクト（1/8）

    黄河小浪底水利ターミナルプロジェクトは黄河のダムで最も長く貯水容量が多く、工事の難易度が高い水利ターミナルプロジェクトである。設備容量180万キロワット（300万キロワットの混流生産式発電機6基）の地下発電所で、高さ160メートル、長さ1667メートルの粘土傾斜ロックフィルダムで、高くそびえる取水塔、壮観な出水口、1平方キロメートルほどの範囲にある縦横に交差する180本の洞群などにより、洪水防止、流水による閉塞防止、発電、沙放出など複数の機能を備える。7月4日、黄河小浪底は水量・砂の調整を開始し、滝の見頃を迎えた。調整期間中、黄河の激流がダムの上から洞群に吹き出し、「黄河の水が天から落ちる」壮大な風景が形成される。

　 黄河小浪底水利ターミナルプロジェクトは黄河支流の山門峡以下で唯一の貯水容量が大きいプロジェクトで、黄河の洪水を防止できるだけでなく、堆積砂容量を利用して泥砂を遮り、水量・砂の調整を行い、下流域での蓄積を緩和することができる。1991年4月、第7期全国人民代表大会第4回会議は小浪底プロジェクトを「第8次五カ年計画」期間内に着工することを承認した。同プロジェクトは1991年9月に前期工事、1994年9月に主体工事を開始し、1997年10月に流れをせき止め、2000年1月に1号機の発電を開始。2001年末に主体工事を終え、予定より早い完工、投資の節約、良好な成績を実現し、世界銀行から同行と発展途上国の提携プロジェクトの手本と称えられ、国内外から高く評価された。2002年から08年にかけ、小浪底プロジェクトはは安全技術鑑定、プロジェクトと移民の一部竣工初歩検査と水土維持、プロジェクト記録、消防施設、環境保護、労働安全衛生などの専門的な検査に合格した。2009年4月7日、小浪底プロジェクトは竣工検査に合格した。同プロジェクトは稼働開始以降、巨大な社会効果、経済効果、生態効果を発揮し、黄河中下流域の住民の生命と財産の安全保障、経済・社会発展の促進、生態と環境の保護に大きく貢献している。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年9月16日